東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内鉱山鉄道


鉱山鉄道

 新居浜市内には、昔の鉱山鉄道の通っていた跡が随所で見られる。
 国道11号線で市内を走ると、鉱山鉄道が国道をまたいでいた橋が見られた。
 鉱山鉄道は、かつては、別子銅山から海寄りの現在住友化学のある惣開町および現在の製銅工場のある西原および新居浜駅の方まで繋がっていた。
 現在は、鉱山鉄道の線路は撤去されているが、鉄道跡地には別子銅山から出た排水を通す水路が併設されており、これは現在でも使われている。この水路を辿ることにより、鉄道の跡地を追跡できる。

市内で跡が見られる鉱山鉄道は下部鉄道というものであるが、以下のようなルートがあった。
下部鉄道マップ


鉱山鉄道跡(本線:星越〜惣開)

星越駅

鉱山鉄道跡(本線:星越〜滝の宮)

鉱山鉄道跡(本線:滝の宮〜国道11号)

鉱山鉄道跡(本線:国道11号〜土橋)

鉱山鉄道跡(本線:土橋〜山根)

鉱山鉄道(本線:山根〜立川)

鉱山鉄道跡(本線:立川〜端出場)


鉱山鉄道跡(星越〜西原)


鉱山鉄道跡(星越〜新居浜駅)  


惣開    西原  新居浜駅
 ↑     ↑   ↑
  ← 星越 →→本線端出場 

下部鉄道

区間 距離 開設  廃止 軌間
惣開−端出場 10.5 km 明治26年(1893)
5月
昭和52年(1977)
2月1日
762mm
新居浜港−星越 2.0 km 昭和11年(1936)
9月16日
昭和50年(1975)
9月3日
762mm
星越−新居浜 2.7 km 昭和17年(1942)
11月12日
昭和42年(1967)
1月31日
762mm

    専用鉄道 → 地方鉄道  昭和4年(1929) 11月5日変更
    地方鉄道 → 専用鉄道  昭和30年(1955) 1月1日変更

上部鉄道

区間 距離 開設  廃止 軌間
角石原−石ヶ山丈 5.5 km 明治26年(1893) 明治44年(1911)
10月7日
762mm



 滝の宮公園の脇にも、幅の狭い切り通しがあるが、ここも鉱山鉄道が通っていた跡である。 この通路は星越の工場まで続いて終わるが、工場の中にも鉄道の跡らしい土地が続く。


鉄道跡の通路は車は通らないので、星越から歩いて滝の宮公園に行く時に利用できる。星越地区についても、この近代産業遺跡である鉱山鉄道の形跡が見られる。


星越には、鉱山鉄道の星越駅があった。今でもその建物は選鉱場の建物の一部として残っている。
鉱山鉄道の通っていた跡地は、線路こそ無いが、選鉱場の中にそれらしい細長い空き地となっていて、トンネルの跡等も確認できる。

鉱山鉄道の星越駅跡

星越トンネルの東側星越の入口

星越トンネルの北西側入り口

トンネル北西側の鉱山鉄道跡地

磯浦郵便局の交差点を北に入り、さらに進んだ所の工場地帯にも、工場の塀に沿って鉄道の跡地が確認できる。

【関連URL】
      
日本の金属鉱山
      軽軌道
      街道物語



近郊の観光地/市内