タイトル | : 競技スポーツ |
投稿日 | : 2010/08/19(Thu) 21:53 |
投稿者 | : あぶ管理人 |
統計として興味深いレポートである一方、考えてみれば特に驚くべきこともないレポートでもある。
スポーツは、まずその国の生活水準が大きく影響してくる。
まだまだイスラム諸国は、生活水準の面でも、施設の面でも劣っているのは明らかである。スポーツしたくても、スポーツをするだけの生活のゆとりがないし、それを行う施設もない。イスラム諸国に限らず発展途上国は同様の状況である。
イランの神学者のような意見もあるだろうが、一般的には、イスラムはスポーツを奨励している。
預言者の時代にマスジドの敷地で、弓の稽古をしたり、乗馬を行ったりしている。
さて、オリンピックのようなトップを競うスポーツで結果を残すには、資金と組織が必要であることは間違いない。今のイスラム諸国では到底望めない状況だ。日本のように生活にゆとりがありスポーツが普及している国でも、競技団体に、資金が潤沢になく、組織もボランティアで動いているために、思うようには結果が出せていない。言い換えれば、イスラム諸国や発展途上国は底辺も頂点も育ってない。日本は、底辺が広いが頂点が高くなれない。
先述のヌサ・マハスリはバドミントン界では最強に位置するプロチームだが、精神力を養うためにイスラムへの信仰をうまくリンクしている。また、コーチと選手の信頼関係、チームワークもイスラム的人間関係を身につけさせるという努力をしている。資金もないのにがんばってると私は評価している。
一方、ヨーロッパのプロチームはスポンサーが付き、ビジネスとして団体運営をやっており、スポーツ選手にとっては理想的な環境がある。
これらが同じ土俵で競っているのだから厳しい。しかし、今のところまだヌサ・マハスリは通用している。