タイトル | : ラマダーンは楽しいか苦しいか |
投稿日 | : 2010/08/20(Fri) 12:10 |
投稿者 | : あぶ管理人 |
外から見ると「神への信仰(断食)はたいへん」というイメージを持つそうですが、それについてちょっと書いておきます。
実は私も入信後4,5年はそのいうイメージを持っており、ラマダーンが迫るにしたがい恐怖が忍び寄ると感じていました。ところがその後徐々にイメージが変わってきました。
イスラム諸国の人たちに聞くと、大半がラマダーン到来は楽しいと感じているようです。
夕方の日々の断食明けには、同胞が次々とマスジドに集まってきて、ひとときの断食明けを楽しみます。
各家庭では夕暮れ時来客があり、食事を共にします。残る11ヶ月にはない人が集まる月なのです。
また、盆と正月が一度に来るような断食明け祭が近づくに従いその準備としてのショッピングは楽しみでもあります。
また、貧乏な人にとってもラマダーン到来はうれしいものです。マスジドでは裕福な者たちが食事を振る舞い、誰でも気兼ねなく参加できるからです。
日本においてはマスジドが遠くなかなか日々の断食明けごとに参加することはできないでしょうが、一度くらいは最寄のマスジドに出かけてみてください。
そして、私が最初恐怖に感じてた断食ですが、同じ行でも、行動を起こすことで達成される『礼拝』とくらべて、何の行動も起こさないことで達成される『断食』は、いとも簡単にできる楽な行です。最初の3日間くらいは食べれない不自由さと空腹感でたいへんに思いますが、それ以降は、慣れてなんでもなくなります。断食は、苦しくはない比較的楽な行と思いたいものです。
また余計な行動をせず、ひたすら仕事と勉強に打ち込める貴重な1ヶ月、自分の信仰を省みる貴重な1ヶ月、世界に目を向けれる貴重な1ヶ月と感じております。