東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内レリーフの小径レリーフの小径(4)


レリーフの小径(4)


第十図 真吹の図


 銅山から送られて来た銅を再び櫨の中に入れて鎔かし、土や炭を棄てて鎔湯 とし、熱がややひいてから水をそそいで冷やし固め、鐵杖でこれをとって製品とする。 
 製品は、直径が一尺余厚さ五分位である。大体一回に四十貫程をとかして作業を行い、日に三回位熔していた。

 

 
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第十一図 棹吹の図


 純銅精錬のことで、真吹した銅をるつぼの中に入れてかなだらひを設けその中に型を置く。型の上には厚い布を敷き、銅が鎔けた時これを型の中に流し込み、水をそそいで冷やし、棹銅を造り、長崎交易用として純銅に精錬をしたものである。
 なお地銅にするのは大体同じ行程によるものであるが、型が違うだけである。
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第十二図 淘汰の図


 るつぼや土滓に粘着した銅屑を石臼で細かに砕き、ふるひにかけ、水に漬けると土屑は軽いので流れ去り、銅はそのまま鉢の中に沈降するからこれを採取する。
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第十三図 新居浜口屋の図


 別子銅山産出の粗銅と半製品銅塊は、荷造りされて新居浜口屋に送られて来る。
 ここで重量検査を行った上、大阪へ船で運送されていた。
 運送船は当時新居浜の対岸の御代島にけい留していた。



 口屋についてはこちらをご参照ください。
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