口屋跡由良記
口屋の由来は、元禄4年(1691)住友家が別子銅山を開坑し、当初 粗銅を 土居町天満から大阪に運んでいたが、元禄15年(1702)銅山越を経て、立 川路を新設し、新居浜浦に口屋を設けたことに始まる
口屋は 別子銅山から運んできた粗銅を 船で大阪に運んだり 銅山で働 く人やその家族の食糧や日用品その他の資材の搬入、往復する船や仲持 、牛馬の発着事務を扱い明治22年(1889)惣開に分店が移転するまでの18 8年間 別子銅山の重要な拠点として 大きな役割
を果たしてきた。
その後、口屋跡は、小学校、町役場、市役所、図書館、公民館へと移り今 日に至る。
昭和24年(1949)に史跡として 愛媛県の指定を受け、往時の新居浜の産業 、経済、政治、文化を知る老松静かに生きつづけている
新居浜市教育委員会
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裏面
別子銅山開坑300年
口屋跡記念公民館開設20周年 記念
「幕末の銅物語」として、立川(中宿)から口屋(浜宿)へ向う 仲持1 20名の行列と 幕末の口屋を再現する
老松の名を公募し「口屋あかがねの松」 と命名する。
平成2年11月3日
記念事業実行委員会
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