東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内/大島

大島


 関東で大島と言えば伊豆大島であり、東人の故郷の平塚からも大島は見えた。
 愛媛で大島と言えば、今治の先にある大島を指す。
 日本全国で大島という名前の島が幾つあるか知らないが、新居浜の市内にも大島という島がある。
 この大島は、新居浜の東部に有り対岸からは間近に見える。
 黒島海浜公園の手前で右折すると大島への渡航船の乗り場がある。
 
 渡航船には車も載せられるが、車で大島に行く場合には、それなりの覚悟が必要である。
 新居浜の大島は、かの有名な伊予水軍(村上水軍)の発祥の地と言われている。

 このホームページを開いてから、大島の人とメール交信するようになり、そのきっかけで大島を訪問することとなった。
 その人は、大島にある吉祥寺の住職で、私と同じ関東出身であった。
 
 大島に渡り、お寺を訪問し、住職さんに軽四で島を案内してもらった。
 島の東側には海に沿った道があり眺めがきれいであった。この辺りは岩場になっていて潮干狩りには良い場所とのこと。
 島の北側に近づくと山道になり、軽四がやっと通れる道幅で、軽四でも周囲の藪で車を擦りながら進む必要がある。
 島の北側には砂浜があり、かつては海水浴場であったとのこと。今では、海の家も荒れ果てているが、数名の若者が海に入っていた。
 海水浴場でなくなった理由は、鮫が出る危険がある点および、バブル期に進んでいたリゾート開発が倒産したことも影響しているらしい。
 島の西側も藪の中の細道であった。
 村上水軍に関しては、物としては何も残っていないらしいが、古文書の記録や、山に城跡(本丸跡、二の丸跡)が発見されたり、「舟かくし」、「舟くぼ(造船所)」等の地名がその名残とのこと。
 
 97年11月に配布された新居浜の市政だよりは、市政60周年記念特集号であるが、その中で「大島」について紹介さている。
   
 大島への渡航船は、約1時間に1本あるが、これは大島の人が新居浜に出るためのものと考えた方が良さそうだ。
 渡航船の料金は、大人40円であったが、2003年4月1日の改正で60円となった。
 2003年4月1日より、新造船「くろしま」と従来からの「おおしま」の二艘の渡航船で運用されるようになった。
 船の時刻表は、次の表のようになっている。大島に渡ることを計画している人は参考にしてください。


渡航船「おおしま」(115t)
新設の渡航船「くろしま」(19t)

渡航船時刻表(2003年4月1日改正) 
料金 大人:60円 小人:30円 
黒島発大島着大島発黒島着
 6:206:35
6:457:007:107:25
7:458:00 8:158:30
8:408:559:059:20
9:30 9:4510:1510:30
10:45 11:0011:1511:30
11:45 12:0013:0013:15
13:30 13:4514:0014:15
14:30 14:4515:1015:25
15:45 16:0016:3016:45
16:55 17:1017:2017:35
17:45 18:0018:1018:25
18:35 18:5019:0019:15
19:30 19:4520:1520:30
20:4020:5521:0521:20
21:3021:45
 大島の特産物は、蜜柑と白芋である。「白芋」というのは大島でしか採れない芋であり、サツマイモに似た形と味だが、色がジャガイモのように白い芋である。
 
 大島の蜜柑は「潮風っこみかん」と呼ばれている。新居浜市内では、蜜柑を大規模に栽培しているのは大島しかなく、蜜柑の季節になると船で渡って蜜柑狩りをする人が多い。
   また、大島は正月に行われるとうどおくりでも知られている。