鉱山機械展示(2)

三角鉱車 （別子鉱山製） 　古い形の鉱車。鉱石や石を積み、近距離の運搬には便利なもので、人の手で簡単に傾転させて、積荷をおろしました。

坑木台車（別子鉱山製） 　坑内で使う木材などを載せて運びました。このほかにも、木材の長さや形によって使いやすく工夫された、いろいろの形のものがありました。

３０馬力電動スラッシャー 　 　一般に、掘り取った鉱石を掻き寄せるスクレーパーの電動機です。使用する場所や長さによって、5〜30馬力のものがありました。動力に圧縮空気を使ったものもありました。

スクレーパー 　 　スラッシャー（電動機）のワイヤー・ロープに取り付けて、これを前後進させ、鉱石を掻き寄せた道具です。スラッシャーの大きさに応じて、大小のものがありました。

	シールド採鉱用シールド枠（別子鉱山製） 　 　昭和30年代後半、別子鉱山深部での岩盤圧力から作業員の安全を守るために、大型のシールド採鉱法が開発されました。この鉄製シールド枠を100〜200mの長さにつらね、この中で鉱石を下向きに掘りました。シールド枠は油圧式鉄柱で支え、これを伸縮して、固定したり自走で移動させました。
	縦型３０馬力スラッシャー （別子鉱山製） 　 　シールド採鉱法で、掘り取った鉱石を掻き寄せるスクレーパーの電動機です。シールド枠に取り付けるため、モーターとワイヤドラムが縦に配列された独特の形をしています。
	ウォシントン・ポンプ 　 　坑内底部などの溜り水を排水するために使われた局所排水ポンプ。動力は圧縮空気です。
	転轍（テンテツ）信号器 　 　鉱山専用鉄道（下部鉄道）の線路分岐点で、線路の切替と方向を示すのに用いられた信号器です。

近郊の観光地／市内