東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内マイントピア別子端出場大橋


端出場大橋


   マイントピア別子の入口に、斜張橋の「端出場大橋」が架かっている。
 小さな橋であるが、その四隅には、別子銅山図巻のレリーフが飾られている。
 4枚だけであるが、河内町のレリーフに比べて、精巧に作られている。



 第  四図 採掘場の図
 
 最初の仕掛のところをのみによって高さ一尺より奥行二尺或いは三尺まで切りとり、その上部へ傾斜に従って適当の距離に上下の穴を明け、玄のうなどの道具を使って鉱石を砕き取る。

 なお、地表に近く、かつ通気のよい場所では薪に火をつけ、この熱によって砕き落下させる方法がとられることもある。
   


 第五図  砕女小屋の図
 
 砕女(カナメ)と言われた女子が、鉄槌をもって鉱石を約一寸位の大きさに砕き、これを色の濃淡によって品位の低いものや素石などを選別する。これは婦女子の業務である。
   


 第  七図 素吹床の図
 
 銅品位を上げる為め、火床をつくり、二人がふいごを吹き、一人が長い鉄火箸を持って按配する。風と火が廻ると鎔けて湯になり、銅分は沈み、その他の滓が浮くのでこれを流し出して棄てる。銅分がたまるとこれを冷やす。残ったものは半製品銅塊である。


 第八図 銅を取る図
 
 銅を取るのは殆ど素吹と同様の方法であるが、これは鎔けて湯になった銅が櫨の中で、一杯になると土でこれを覆い、一つの小孔をあけておいて炭を入れふいごを吹く、そして滓が出れば捨てて鎔けた銅湯はアラカネと言われ初めて銅となったものであり、櫨を開き熱が若干下がるのを待って少し水を注ぎ取る。



橋脚

   端出場大橋の少し下流側に橋脚の跡が残っている。
 昔の地図にも橋があったことが記されていた。
 国領川を渡った先の、今の駐車場の辺りに、集会場、はでば駅、診療所などがあったようだ。
 

   
 
 端出場大橋の上流側にも橋脚の跡が認められる。
 この橋は低い位置にあったようで、端出場と水力発電所を結んでいたものであろう。 
 


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