東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内別子銅山記念館別子銅山記念館(2)

別子銅山記念館(2)


 別子銅山記念館の外、大山積神社境内には、鉱山鉄道で使用されていた機関車などが展示されている。


 別子1号機関車
 指定年月日 昭和38年10月14日
 指定番号  1
 日本国有鉄道  四国総局
 
 鉱山専用鉄道用蒸気機関車
 明治26年(1893)開通した鉱山専用鉄道用に、ドイツ ミュンヘンのクラウス社より明治25年(1892)購入の、別子では第1号の蒸気機関車である。
 別子1号機関車について
 
 この機関車は、別子銅山で明治25年(1892)に、ドイツ・ミュンヘン州、クラウス製造所から鉱山専用鉄道用に購入されたものです。
 蒸気機関車としては、松山市梅津寺パークに保存されている「坊ちゃん1号機関車」とともに、四国における鉄道開発初期のものとして、新居浜地方の産業発展のため走りつづけました。
 尚この鉱山専用鉄道は昭和4年(1929)から地方鉄道としての営業を開始、ついで昭和17年(1942)には、国鉄新居浜駅との間に連絡路線が増設されて、物資の輸送とあわせて、広く一般の人々の利用をみてきました。
 昭和25年(1950)に幹線が電化され、其の後廃車になったこの機関車は、愛媛県立新居浜工業高等学校に、教材として保管展示されていましたが、「別子銅山記念館」の建設にあたって、同所に移設して、永久保存されることになりました。

  昭和50年9月15日建立 日本国有鉄道四国総局

 主な仕様  四輪連結タンク方式
 
    大きさ   (長×幅×高) 5.1メートル×1.9メートル×2.7メートル
    重量            8トン
    牽引重量   (時速16キロメートル  勾配1/100上り) 120キロ
   昭和31年(1956)〜昭和50年(1975) 愛媛県立新居浜工業専門学校に保管
   昭和38年(1963)10月  準鉄道記念物愛媛弟1号        (国鉄四国総局指定)

 鉱山鉄道専用の電気機関車
 昭和25年(1950)鉄道電化の後、鉱石運送増強のため日立製作所より部品を購入して、別子事業所で組み立てた自社製電気機関車
 
 主な仕様
   2軸ボギー
   大きさ    長9.15m×幅2.002m×高3.94
   重量     20t  
   牽引重量(時速20.8km 勾配1/100) 208t

 昭和13年(1938)から閉山(1972)まで、東平坑口(新居浜市側)←→日浦坑口(別子山側)間、約4,000メートルの坑内を運行した人員の輸送車。
 利用者は電車のつくり、そのままを「かご電車」と呼んで親しんだ。
大型四角鉱車
 0.7m3小型ダンプカー
 ともに鉱石・操業用資材を運搬するのに用いた鉱車で四角鉱車は、昭和初年から採用、ついで昭和27年(1952)頃から、ダンプカーを主として採用した。  
 坑内牽引16トントロリー電車
 第四通洞専用の鉱・人牽引引用電車