東人の新居浜生活あかがね探訪日立鉱山日立鉱山(4)


日立鉱山(4)


鉱山資料館


 日鉱記念館の敷地内に、古い建物があり、鉱山資料館として利用されていた。
 かつてのコンプレッサ室であったとのことであるが、大きな建物の中に鉱山で使用されていた機器が保存・展示されている。
 
 

旧コンプレッサー室

 この建家は、諸物資が極度に不足し、耐乏生活を強いられていた昭和19年(1944年)6月に新築された。
 当時、戦略物資としての金属資源の確保と増産は至上命令であり、増産のためのさく岩機の増強は、その動力源をつくるコンプレサーの強化を待たねばならず、建家新築の必要に迫られていた。
 しかし、建家骨組みの鉄骨材の入手は、不可能な情況下にあった。
 当時の建築担当者は、苦心の末、起重機走行用の枠を鉄骨に代えて木材で組立て、鉄骨と同程度の強度を得ることにより解決した。
 本建家は、建築当時のまま保存したものであり、この種の建造物としては、希有のものである。
 


呼 称No.2 コンプレッサー
設 置 届 出 番 号東鉱保届圧 第696号
受 理 年 月 日昭和45年12月7日
設 置 箇 所本山コンプレッサー室
仕様
形 式横型往復動
複 胴
衝 程200mm
筒 径530m/m×2
335m/m×2
行程容積105m3/min.
回転数600R.P.M最高使用圧力8.5kg/cm2
電動機出力480kw製作所日立製作所
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コニカルボールミル


コニカルボールミル

 
 選鉱を効率よく行うためには、鉱石を工程に応じた大きさにする必要がある。ボールミルは、鉱石を粉砕する機械で浮選機に給鉱する前に設置される。
 本体の円錐、円筒部の内面には特殊鋼が張られている。この中に特殊鋼の球(ボール)を入れて、本体を回転させ、球(ボール)の落下、摩擦、衝突によって鉱石を粉砕する。
 
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スパイラル・コンセントレーター


スパイラル・コンセントレーター

 
 比重選鉱機の一種。水と共に鉱粒を流下させると、比重の軽い岩石粒子が、遠心力と水の作用で樋の外周に押しやられつつ流下し、比重の重い鉱粒が内周に集まって、各段に設けてある細孔から抜き取られる。
 3mm以下の細粒の比重選鉱に適し、設置床面積が小さく、設備費、操業費も安い。
 
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クロケット磁力選鉱機


クロケット磁力選鉱機

 
 長い槽の一端から微粉鉱粒の鉱液を入れ、鉱液の進行方向にベルトを走らせる。ベルトの内側の固定磁石の作用により、磁性鉱粒はベルト面に吸い上げられ、槽の端にある精鉱抜き口に運ばれる。
 
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バケットローダー


太空 600型バケットローダー

 
 バケット容量 0.15m3
 

太空 500型バケットローダー

 
 バケット容量 0.1m3
 
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藤見斜坑人車


藤見斜坑人車

 
 藤見斜坑で使用した定員7名の人車。
 580m地並と950m地並を結ぶ坑道。
 延長1,276m、傾斜17°30′、最大運転速度 115m/分
 昭和46年(1971)10月完成。
 
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