一茶句碑
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帳閉る加勢もせずに旅寝とは
一茶(小林一茶)
【裏】寛政七年乙卯正月十日 新居浜騎龍亭
平成元年師走吉日 佐野長太郎建立
【場所】トリム広場入り口 弁財天境内
この句は、寛政7年(1795年)1月10日、俳匠小林一茶が讃岐から伊予松山への旅の途中、新居浜騎龍亭(東町米田屋彦三郎宅)に立ち寄った折りに、詠んだものです。
その昔、商家では「帳祭」といって、正月11日に、その年に用いる諸帳簿を綴じて祝う習慣がありました。
泊まった夜、米田屋では帳祭の準備で多忙でしたが、一茶は、明朝の早立ちの旅を考えて、不本意ながら手伝いもせずに早く床に就いたものと思われます。
【新居浜市広報1999年1月号より】
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