東人の新居浜生活あかがね探訪足尾銅山足尾銅山(7)


足尾銅山(7)


渡良瀬川発祥の地

   掛水倶楽部の近くに渡良瀬川が流れているが、「渡良瀬川発祥の地」という説明書きがあった。

ここから約150m上流
渡良瀬川発祥の地

 
 足尾銅山の深い歴史を共に歩んだ渡良瀬川、その名の由来は1200年の昔、日光を開山した勝道上人が修験の途次、この地に分け入り対岸に渡ろうとしたが、谷が深く流れが急なので、困っていたところ、ようやくこの辺りで浅瀬を見つけ無事に渡ることができたので、対岸の地を「渡良瀬」とし、川の名を「渡良瀬川」と命名したと伝えられている。
 以来、ここから約150m上流の、松木川と神子内川が合流する地点から下流を、渡良瀬川と称してきたが、昭和40年(1965)に渡良瀬川の起点は、松木川の上流に変更された。
 
日光市
 

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波之利大黒天

   さらに先に進むと、岩の中に祠が作られていた。
波之利大黒天(はしりだいこくてん)という、足尾の名前の由来とった大黒様とのこと。

波之利大黒天

 
 日光を開山した勝道上人が、男体山を極めようと難行苦行していたところ、中禅寺湖の波の上に大黒天が現れ、上人を励ましたと言われる頃、白ネズミが穂をくわえて来るので、ネズミの足にひも(緒)を結び後を追うと、この洞穴(現在の祠と大黒天は、昭和31年に大黒橋架替の時造られたもので、古来の祠は向かって右やや下の場所)に入った。 そこで上人は、ここを修験の場とし、洞穴に大黒天と白ネズミの像を祀り、この郷を「足緒」(足尾)と命名したと伝えられている。
 
日光市
 

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橋脚

   わたらせ渓谷鐵道の足尾駅と藤間駅の間の川に架かる鉄橋は、変わった形をしていた。

 橋脚を支える土台がアーチ状になっていて、そのアーチの中を水が流れている。
 アーチの開口部は鉄道と同じ方向に開いていて、このアーチに通すために川の流れを直角に曲げるようにコンクリートのブロックが置かれている。
 
 何故このような構造の橋脚を作ったのか、分からない。

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藤間駅

   わたらせ渓谷鐵道の終着駅である藤間駅に着いた。
 わたらせ渓谷鐵道はここで終わるが、その先でも線路の跡は確認でき、旅客はここまでであるが、物資の輸送路としては精錬所の方まで続いていたようだ。
 

旅客終着の間藤駅

 
 足尾線は私鉄により開設され、この駅は大正3年(1914)11月1日に営業を開始した。時あたかも足尾銅山全盛期であり、鉄道は物資の輸送増強に必要であった。同7年に国鉄に移った。
 しかし、昭和62年(1987)に全町民の猛烈な反対も空しく、赤字により廃しされJRに移った。平成元年(1989)から第3セクター「わたらせ渓谷鉄道」として出発した。その間、昭和45年に無人化(最高時18人)され淋しい駅となったが、平成6年に陶芸教室と合築し「カモシカの見られる駅」として新装され注目されている。
 
日光市
 

   
 この駅は、「カモシカの見られる駅」ということで、駅に隣接して展望台が設けられている。

 足尾の山には木々が無いことで山の動物が目立つのだろう。
 また、山に植林してもカモシカに食べられてしまうという話は聞いていたが、ここでは、「カモシカの見られる駅」としてセールスポイントとなっていた。

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下間藤 往時の賑わい

 
 間藤駅の近くにて、昔の街の賑わいについての説明の看板が設置されていた。
 このような看板は、この先にも2カ所設置されていた。





北部の玄関口 下間籐  往時の賑わい

 
 この地は、わずかに農業が営まれていただけであったが、明治10年(1877)に古河市兵衛が足尾銅山の再開発に着手し、飛躍的な発展を遂げるに至り、上間籐・赤倉と共に一大商業地になっていったが、同20年にはまだ辺りは畑で、街並みを形成する道路ができたのはその後である。同33年に「工作課」が、大正6年(1917)頃には「分析係」がこの地に移り開設されて工業地ともなった。
 大正3年(1914)には足尾鉄道足尾〜本山間が開通し、旅客の発着駅である「間籐駅」の開設などにより、200戸余の集落となった。その頃すでに、上の平(18棟、浴場)、下の平(6棟、浴場)、浄水(2棟)の社宅が図示されている。同9年に現在地にあった建具屋から出火し、工場と駅を残して全焼した。昭和30年(1955)は、まだ、一般107戸462人、下の平22戸86人、浄水11戸52人であったが、今は(平成12年9月)、44戸100人となり、貨物線路は雑草が茂り鉄路は赤く錆びているばかりである。
 

踏切跡

   
 わたらせ渓谷鐵道は藤間駅で終わるが、その先で道路と交差した鉄道跡地を見かけた。

 鉄道跡はこの踏切を過ぎてから川を渡り、川の対岸から上流方向に続いていた。
 
 

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