イスラム掲示板(第3代目)
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タイトル Re^2: 全体主義
投稿日: 2009/07/03(Fri) 12:33
投稿者シンショーヴナ

> 高い出生率に伴わない低い生産力が災いして若者の失業率はイスラム諸国では深刻な問題になっている。職にあぶれてすることのない欲求不満の若者が溢れる社会は非常に危険である。しかもイスラム諸国の若者は自由に女性とデートできないので、逆立った心を慰めてくれる人もいない。国連や世界銀行の調査ではアラブ諸国は、新しい職種、教育、技術、そして生産力などすべての面で西洋社会から遅れているだけでなく、西洋式近代化を受け入れた韓国や台湾、シンガポールといった極東アジア諸国からも遅れを取っている。

的外れな意見だと分かってはいますが、書かせてください。
戦後急激な経済成長で大発展した日本。
確かに日本人は頑張りました。素晴らしいと思います。

しかし、この成長の裏に(私が知る限り)日本の経済成長を支えにした国があることをご存知でしょうか。

他にもいろんな国・民族が支えたと思いますが…

その中の一国がパキスタンです。パキスタンが日本に手を差し伸べただけでなく、日本もパキスタンに手を差し伸べたのですが。

今資料が手元にないのですが、これは専門家でもない一般パキスタン人が言っているのではなく、日本の専門家が言っている事で、現に戦後鉄鋼業に従事していた年配の日本人の方々も言っていました。「戦後日本の鉄鋼業はパキスタンに助けてもらったんです」。

パキスタンは「アラブ」ではありませんが、ムスリムの国です。「ムスリムの国」は敗戦で打ちひしがれた日本を支えた力の一つだったのです。先進諸国は自分の力だけで発展したと思い上がってはいけません。

…胸を張って言えるほど素晴らしい国にはなっていませんが。
※これを読まれたパキスタン関係者の皆様、怒らないで下さい。
私もパキスタンが好きですが、良いとは言えない交通事情・行政腐敗等があることは否めません。


> 教養面でもイスラム諸国は非常に遅れている。世界の書籍の販売率で上位27位のうち、アメリカの最高位とベトナム27位の中にイスラム諸国は一国も含まれていない。国連の調査によるとアラブ諸国は毎年約330冊の外書を翻訳するが、これはギリシャの約五分の一だという。アラブ諸国が翻訳した書籍の数は9世紀から現代までなんとたったの10万冊。これはスペインが一年で翻訳する書籍数と同じである。

何故翻訳数で「教養」を計ろうとするのでしょうか。販売率でのみ計ろうとするのもそれぞれの国の事情を無視した概論だと思います。
某ムスリム国では近年進学を希望する学生が急増し、私立(月謝がかなり高額)の学校に通う学生も増えています。しかし「新書」を日本人のように手軽に買う人はそういません。それは物価高騰や学校の月謝に圧迫された家計からはそう容易く本を買うことはできないからです。だから教科書でも古本屋で購入して使う生徒が沢山います。
新書がそれほど売れないなら、販売率が低いのは当たり前だと思います。

それに…記憶力が悪くて詳細は書けないのですが、中世ではヨーロッパよりアラブのほうが発展していた、と記憶しております。


> 国民生産率GDPになってくるともうアラブ諸国は目も当てられない状態だ。1999年のアラブ諸国合計のGDPは5312億ドルだったが、この数はヨーロッパのどの一国のGDPよりも少ない。

http://dataranking.com/table.cgi?LG=j&TP=ne01-1&RG=

ちなみに、上記のサイトより、「1999年のアラブ諸国合計のGDP」ではありませんが、「1999年のサウジアラビア」のGDPは1116億ドルです。
この時サウジアラビアは27位。ポルトガル34位、35位ポーランド、45位ルーマニア、チェコ48位、ハンガリー49位…
ポルトガルは「西欧」の部類ですよね。「東欧」はヨーロッパではないのですか?
私はとても発展した国だと思っていたのですが、シンガポールは46位でした。
ということは、GDPだけでその国を計ることにも時として問題があるのではないでしょうか。

何故「現代」ばかりご覧になるのでしょう。勿論悪いことではありませんが、「現代」から全てを言い切ってしまう見方は偏っていませんか。
私は経済のことは全く分からないのですが…

http://www.arkworld.co.jp/ottotto/memo/gdp.html

2005年の世界第2位の日本が、国民一人当たりのGDPでは18位(前年は15位だったそうです)になっている。国あたりのGDP。同年のルクセンブルグのGDPは64位で45位のナイジェリア、49位のアルジェリア、56位のバングラデシュよりずっと下です。それにもかかわらず国民一人当たりのGDPは世界第1位(済みません、資料がなかったのでこれは2006年の順位です)。

ということは…どんなに「国」のGDPが大きくても、国民一人当たりのGDPが低ければあまり意味がないように思います。それはムスリム国だけでなく先進諸国に対してもいえることだと思います。

それにここには「物価」もかかわって来るのだと思います。

文章を読んでお気づきかもしれませんが、主人が外国人です。
義兄宅には私立に通う3人の子供がいて、そこそこいいアパートに済み、テレビは勿論パソコンがあり、そこそこレジャーも楽しんで…と、「まぁいい」生活をしていますが、月収2万だったと記憶しています。

>学問の上でも専門書の引用さえるような科学者はアラブ諸国からほとんど出ていない。

現代科学を支えるものとして、中世アラブの科学・医学の発達を無視することはできません。

http://www.aii-t.org/j/maqha/magazine/guidance2007f/20070206.htm

あと私の分かる範囲の話ですが…
ノーベル物理学賞受賞者のエジプトの学者は東北大に招聘された、と記憶しています。
それに受賞には若干の「偏向」があると聞きましたが。
だからこそ昨年の日本人受賞者も「本来はもっと早い時期に受賞しても良かったはず」なのですよね。

私はイスラームやムスリムを批判されたからという理由「だけで」意見しているのではありません。

 悪意で証拠・資料を集めれば、悪意で満ちた負の分析ができるので、そこは公正に扱っていただきたい、ということです。


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