この にそえて ・・・ no.233                           


        

 十二所神社(西峰)の杉・・・  大豊町の国道32号線豊永からJR土讃線を渡って京峠に向かう国道439号線に入る。

   南小川に沿う国道で梶ヶ森に向かう道でもある。杉のある十二所神社は西峰小学校の隣りにあり、右折する所に地域の案内看板が

   あった。50mを超す樹高は壮観で川沿いに下りたとたんに抜きん出た梢のただならぬ樹相が眼に飛び込んだ。短い下草を敷き伏せ

   たような境内で、拝殿の前に鋳造の形良い狛犬が一対構え、敷地の奥まった神殿横からは苔むした巨大な幹が立ち上がっている。

   どっしりと広がった根元から素直な丸みをほぼ保ったまま成長した綺麗な主幹が、高々と秋空に伸び上がった様はやはり素晴らしい。

   昔はもっと大木の茂る森だったそうだ。馬路村の千本山、越知町の横倉山、また鏡村の梅ノ木の杉等、高知にはこういった形の良い

   大杉がたくさんある。「時に坂本竜馬のようなスケールの大きな人物が突然生まれるのに似ている・・・」とは山本四郎先生のお言葉。

   ここから一気に国道を上り京峠から辺りを見渡すと、日の光に満ちた青い山稜の連なる絶景が広がっていた。


   十二所神社の杉 ・・・目通り周囲6.5m/樹高53m/高知県大豊町西峰・十二所神社            ( 町指定天然記念物 )

※数値は嶺北巨木伝説実行委員会編纂の「れいほくネイチャーハントガイドブック巨木を見にいこう」を参考にさせていただきました。


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