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< お知らせ >
「 瑛九 -前衛画家の大きな冒険- 展 」 瑛九展 チラシ
表 裏
瑛九 (1911〜1960) は、宮崎に生まれ、浦和で48才の短い生涯を閉じま した。強烈なオリジナリエティと前衛性を貫いた瑛九は、亡くなる直前には アトリエにあって点描による油彩画に没入しました。光の中から生まれ出た ような精神性の深い世界です。 デモクラ−ト美術家協会の活動や膨大な数を残したフォトデッサン、版画 の制作から離れ、原点回帰ともいえるそれらの制作は、彼のとどくことがで きた極めて高い到達点でした。 その最晩年の3年間に焦点をあて、点描の作品とそれに近づく油彩画・水 彩画を中心に、瑛九を援助していた人々との書簡なども紹介し、瑛九のいう 「大きな冒険とスリルの世界」をみてゆきます。 併せて、協賛出品として、瑛九を凝視した写真家玉井瑞夫のフォト・エッ セイ≪瑛九逝く≫31点の作品を展示します。 渋谷区立松濤美術館 館長 角井 博協賛出品
<初公開> 玉井瑞夫フォト・エッセイ≪瑛九逝く≫
瑛九夫妻(フォト・デッサンの切り紙と)
48歳という若さで逝った前衛美術家瑛九は、その卓越した個性によって 生前からその周囲に熱狂的な支持者を生み、当時の10代から20代だった 若い芸術家たちが集まり熱い議論を交わしました。 玉井瑞夫はそのメンバ−の一人でした。こうした環境から彼はそこにある だけのモノを撮ることにあきたらず、後に特殊表現技法を駆使した創作写真 の第一人者になりました。 ≪瑛九逝く≫は、瑛九との出会いがもっとも早く、写真家として独立する 前のまだ若かった彼が、瑛九の人柄に傾倒し、1952年から瑛九が死に至 る前後の1960年7月まで、折りにふれて撮っていた写真から選ばれたも のです。 玉井瑞夫の写真と文章によるフォト・エッセイ≪瑛九逝く≫31点の作品 は、すでに東京都写真美術館、宮崎県立美術館に収蔵されておりますが、公 開されるのは、今回が初めてです。 瑛九夫妻という被写体を、独自の暖かい眼で撮影したこの作品は、肖像写 真のエポックを画するものとして評価も高く、画家の死というドラマを見る 人に強く訴えかけます。 (松濤美術館 主任学芸員 瀬尾典昭 記)
< 松濤美術館 案内 >
瑛九展 会期
平成16年8月10日(火)〜9月20日(月)
所 在 地 東京都渋谷区松濤2丁目14-14 TEL 03-3465-9421 (京王井の頭線 神泉駅下車−徒歩5分) 開館時間 午前9時〜午後5時(入館は4時30分まで) 休 館 日 月曜日http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/index.html
玉井よりの < 招待券プレゼント > ○ 1960年、瑛九はあまりのユニ−クさから知る人ぞ知る以外には認められず 清貧のなかで去った。その当時、ぼくはアイオ−や池田満寿夫との話題に、 「エイキュ−は、将来、20世紀の日本における前衛画家、10指を上げる 時、必ずその中に残る」といった話をし合ったが、死後44年、21世紀の 今日、このことはますます現実味を帯びてきた。 ○ その最も大きな根底をなすのが、彼の死の直前、3年間の傑作、点描の作 品群である。全国各地の美術館から年ごとに収蔵の希望が増えてきたが、今 日では入手は非常に困難という。 瑛九夫人の都さんはもう88歳になられ、この展覧会は当面のラスト・チ ャンスになるだろうといわれ、今回は貴重なチャンスだと思われる。 ◎ ぼくは、この瑛九展に積極的に協賛出品したことから、特別にたくさんの 招待券を松濤美術館からいただいた。 そこで、瑛九に興味を持たれ、ぜひとも現実の作品を見たいという方には 日頃この講座を御覧になっている方はもちろん、初めての方でも、この講座 のPart9・10の「瑛九との出会い」を予備知識として参照され、なお 興味を持たれた方にも、すべて招待券を差し上げようと思った。 ◆ 要領としては、自宅住所を明記し、返信用切手を貼った長い定形封筒(12 × 23・5cm)と招待券の必要枚数のメモを同封して下記の管理人、岡野ゆき 宛てに送付すれば、同数の招待券と上記のチラシ少々をお送りします。 ◇ 管理人宛先 〒791-0504愛媛県周桑郡丹原町大字久妙寺甲616-3 岡野ゆき 行 ☆ 地方からの瑛九展の図録入手は、一冊1500円の現金書留に、送料として切 手340円を同封して松濤美術館宛に送付すれば購入できる。 「瑛九展図録1冊の購入希望」と「送付先住所、氏名、電話番号」を明記し ておくこと。