東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内東平鉱山運搬機器展示場


鉱山運搬機器展示場


 2004年4月より、小マンプの中に鉄道車両等の鉱山運搬機器が展示されるようになった。
 
 住友金属鉱山兜ハ子事業所より新居浜市に寄贈されたもので、かご電車、2t蓄電車、坑木運搬台車、三角坑車、キブル、索道バケット、エアーホイスト、およびスラッシャーが展示されている。

東平にゆかりのある鉱山運搬機器展示場

 
 東平は、標高750m前後に位置し、大正5年(1916)から昭和5(1930)まで別子銅山の採鉱本部が置かれた地域で、最盛期には4,000人に近い人々が暮らしていた「鉱山の町」でした。
 明治35年(1902)に東平・東延斜坑底を結ぶ「第三通洞」、明治44年(1911)に 東延斜坑底・日浦を結ぶ「日浦通洞」が貫通し、この路線を走る電車により新居浜地域(東平)と別子山地区(日浦)が結ばれるなど、東平は、別子銅山に係わる交通輸送の重要な拠点でもありました。
 昭和43年(1968)の東平坑終掘に伴い、東平は、一時廃墟と化し無人の地となりましたが、昭和63年(1988)の「銅山の里自然の家」や平成6年(1994)の「東平記念館の建設により、今、再び注目されるようになってきました。
 ここに保存・展示しております「かご電車」などは、住友金属鉱山株式会社別子事業所のご好意により寄贈を受けたものです。鉱山の町として栄えていた東平の華やかな時代を偲ぶ貴重な資料を、平成15年4月1日、新居浜市と宇摩郡別子山村が合併し、新生・新居浜市が誕生したことを記念し、整備いたしました。
平成16年3月 新居浜市
 
   
 2t蓄電車  かご電車  坑木 運搬台車  三角坑車  600Bローダー
 畜電電車  キブル  索道バケット  エアーホイスト  スラッシャー

【東平へ】

2t蓄電車

2t蓄電車

 おもに小さな坑道で、鉱車のけん引、坑木などの運搬に使用され、古い時代の人力運搬に代わって威力を発揮しました。東平−日浦間のがこ電車(人車)のけん引にも使われました。
 
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かご電車

かご電車

 昭和13年(1938)から昭和48年(1973)の休山まで東平坑口と日浦坑口の間、約4,000mの坑内を往き来する人々が乗った人車です。
 鉱山で働く人以外も、無料で乗車でき、銅山峰の峰南側と峰北側を結ぶ重要な交通手段で、その形から「かご電車」の愛称で親しまれていました。
 
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坑木 運搬台車

坑木 運搬台車

 坑内の支柱などとして使用される木材などを乗せて運びました。
 このほかにも、木材の形や長さによって、使いやすく工夫された、いろいろな形のものがありました。
 
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三角坑車

三角坑車

 坑内から運び出される鉱石などを運搬した鉱車で、古い形のもので、近距離の運搬に威力を発揮しました。
 人の手で簡単に傾転させることができ、積み荷を降ろせました。
 
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600Bローダー

600Bローダー

 鉱石などをすくい取って、鉱車に積み込む機械です。
 機能はブルドーザーと同じですが、動力には圧縮空気が用いられ、坑内の限られた範囲内で効率が上がるように工夫されていました。
 
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畜電電車

畜電電車

 坑道内の鉱車のけん引、坑木などの運搬に用いられた蓄電車(2t,4t,6t)のバッテリーを充電するための機械類を積み込んだ電車です。
 
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