竣 工 : 明治34年頃
構造・規模 :木造平屋建一部2階 金庫及び書庫は煉瓦造平屋建
設計・施工者:住友本店別子鉱業所 直営
住友化学は、別子銅山の銅鉱石を製錬するときに発生する亜硫酸ガスの問題を解決したいと願った住友が、苦心の末に鉱石を処理し硫酸を改修する技術上の問題を克服して、大正2年(1913年)、過燐酸石灰の製造を目的に直営肥料事業として開始したのが始まりです。
その後、大正14年(1925年)、(株)住友肥料製造所として独立し、また昭和9年(1934年)には現在の住友化学(株)に社名を変更しました。その間、時代の社会的要請に応えつつ、事業内容も肥料製造から総合化学工業へと大きく変貌を遂げております。 このような変遷の中で、それぞれの役割を果たし終えたものは姿を消して行かざるを得ないのですが、できるだけそれらの資料を保存展示することにより、諸先輩の苦労と喜びを感じとり、また、当社が歩んできた姿を少しでも多くの方々にご理解いただきたいと考え、この資料館を開設した次第です。 なお、この建物は住友銀行新居浜支店として大正初期に建築され、昭和33年まで使用されていた由緒ある建物であり、それを一部改修のうえ、利用したものです。 ごゆっくり御覧いただければ幸いと存じます。 |
中は展示場になっている。 | 二階に続く階段。
その下には古い電話機が置いてある。 |
昔使われていた古い道具などが展示されている。 | 外人社宅にて外国人技術者のために購入したピアノ |