煉瓦水路
坑内水流水路の一部です。ここから、また木製の水路に継ぎ、鉄道線路脇の坑水路で山根収銅所に流送して浄化処理をしました。
明治35(1902)年、標高約750米の所に第三通洞延長約1800米ができると、上部地区の鉱石の運び出しが便利になると同時に、坑内水も排出されました。
坑内水は、地表から浸透した水が含銅硫化鉄鉱と接触して強い酸性となり、銅や鉄の析出金属を含んだ鉱毒水となります。この水を川に流すと土壌が汚染され環境が破壊されますので、坑口から木製の水路を連ね、途中、水流変更箇所には会所(水溜池)を、急流部分には煉瓦水路を作って急峻な山肌を延々と流してきました。
これらは、鉱害防止努力の証言者でもあります。
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