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別子銅山記念図書館

 新居浜市立別子銅山記念図書館は、1992年に別子銅山開坑300年を記念して住友グループ21社から寄贈された。
 特徴的なドーム型の屋根の図書館で、蔵書は約25万7000冊、開架は約16万4000冊。
 ドームの周囲の窓に面したところに閲覧コーナーがあり、庭を見ながら読書ができる。
 また、ここでは、月に2度(第2、第4水曜日)、幼児を対象にした「お話会」も開催され、東人の娘も幼稚園に通う前に参加していた。
 
 別子銅山記念図書館に最近、「泉幸吉文庫」が開設 された。
 泉幸吉は住友家16代当主・住友吉左衛門友成氏(平成5年に逝去)のペンネームで、斎藤茂吉に師事したアララギ派歌人としても知られる。歌集には「雲光」「途上」「岬」などがあり、別子銅山や新居浜を詠んだ歌も多い。
 このたび、住友家より友成氏の蔵書1万1000冊を寄贈され、「泉幸吉文庫」として開設された。



開館時間
火〜土 9:00〜18:00
日   9:00〜17:00

休館日 月曜日、国民の祝日、館内整理日(毎月月末)
 
本の貸し出し
 新居浜に住所のある人、新居浜市内に通勤・通学している人は身分を証明するものを提示して申し込むと図書館カードが発行される。
 本・雑誌 一人5冊・2週間
 ビデオ・CD 一人2点・1週間(貸し出しの5点に含む)


 図書館には蔵書の検索用の端末が置かれているが、タッチパネルでカタカナ入力して検索するため、手間がかかり使いづらい。また、検索端末の機械は使用中のことが多く、順番を待たなければならなかった。
 
 最近、別子銅山記念図書館のホームページからも検索ができるようになり、自宅で検索して目的とする資料の所在を確認できるようになった。
 
 また、2003年2月より、図書館資料の予約や貸出状況・予約状況の紹介もできるようになった。
 (このサービスを利用するためには図書館にてパスワードの申請が必要。詳しくは、図書館のホームページを確認下さい。)

【関連URL】
       別子銅山記念図書館のホームページ




 別子銅山記念図書館のある場所には、かつては住友系企業の接待館である泉寿亭があったと聞いていた。
 当時の泉寿亭の姿は知らないが、マイントピア別子に
泉寿亭の一部が移築されている。
 
 
 2006年、市内の8箇所に産業遺産説明板が設けられたが、別子銅山記念図書館の芝生の中にも旧泉寿亭跡の説明が設置されている。


 
旧泉寿亭跡
 
 昭和12年(1937)、この場所に、住友企業の迎賓館として泉寿亭が建てられた。別子銅山では、それまでも山中の目出度町(のち小足谷)や東平に要人用の接待館が設けられ、活用されていた。
 「泉寿亭」の名前は、江戸時代の住友家の屋号「泉屋」を「寿ぐ」という意味で付けられた。
 4000坪を越える広大な敷地の中に、一部二階建ての五棟の建物が廊下で接続されており、建物規模は1300坪近くを誇った。
 客室は三部に区分された27室が用意され、床の間の配置や造りがひとつひとつ違っているなど、細部にまで気が配られていた。
 平成3年(1991)、この場所に、別子開坑300年を記念した図書館が建設されることとなり、玄関と客室の一部を、端出場のマイントピア別子に移築、一般に公開している。
 なお、芝生の中には泉寿亭の玄関の靴脱ぎ石と柱の柄石を見ることができ、南側の庭園には、ロータリーの築山や庭木が残っており当時の面影を今に伝えている。

 きゅうせんじゅていあと
小学生用解説

 1937年に住友の会社のお客を迎えるための施設として建てられた「泉寿亭」の名前は、住友家の屋号「泉屋」を寿ぐ(祝うという意味)館として名付けられた。 現在、建物の一部は、マイントピア別子に移されている。
新居浜市
 
 

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