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入母屋竪穴式住居
この建物は、弥生時代の後期の住宅跡に当時建てられていた住居を復元したものである。大きさは、長さ約7.5メートル、幅約5.5メートル、床面積約30平方メートル、床は小判型で周囲に排水用と思われる溝がある。
内部中央には炉があり、7〜8人が生活していたものと推定される。
復元した上屋は、住居跡の柱穴をそのまま使用しており、南北の報告に棟柱が二本、主柱が8本あり、用材にはクヌギを用い、茅葺きである。
住居跡からは、籾痕がついた弥生式土器、石鏃、石槍、打製石包丁、しい科植物の種子の炭化物等が多数出土し、主要な出土品は考古歴史館に展示している。
標高196.5メートルの高地性遺跡としては貴重なものである。
高床式円形倉庫
この建物は、A号住居跡上の第三層より検出され、ここに円形倉庫跡として復元したものである。直径約2.5メートル、屋根までの高さ約3.5メートルで、用材には茅、クヌギ、カシ、ヒノキ、杉等を使用している。
弥生時代の倉庫は、普通長方形のプランをもった高床式倉庫であるが、この倉庫は特異な円形プランであり、籾等の食糧を貯蔵していたものと推定される。
昭和四十八年十二月 復元
昭和六十三年 全面修復
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