東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内池田池公園


池田池公園



 新居浜市街から国道11号線で東に向かい、スーパー「M2」の少し先で右折する。急な坂を上ると大きな池が広がる。
 
 池の周囲の道を進むと駐車場に到達する。ここが公園の中心であり、ここの花壇は常に整備されていている。また、大きな広場もある。
 
 駐車場からさらに奥の方に行くと大きな菖蒲園がある。菖蒲園の周りは紫陽花が植えられている。
 6〜7月の見頃には、多くの人が訪れる。
 池田池は四国では讃岐の満濃池に次ぐ大きさらしい。
 奈良時代に柏坂池という小池を元に築造され、その後徳川期に大改修があり、現在の規模になったという。
 大正時代に吉岡泉が開発されるまでは、新居浜の東部地区の貴重な水源であった。
 
 池田池公園内に「カメ谷窯跡」の立て札が建っている。
 それらしい形跡は認められないが、奈良時代に土器を焼くのに使われていた窯の跡とのこと。

史 跡
カメ谷窯跡  
  
船木1538番地の2

 池田池の周辺で土器が見つかることは、古くから言われていました。昭和 27年の調査で、土器が拾える場所は 窯跡と推定されました。
 昭和37年8月20日〜24日まで市教育委員会によって発掘調査が行われまし た。
 発掘調査では 須恵器の蓋・ 杯・高杯・鉢・壺・硯・瓦などが見つかり ました。
 その結果、8世紀中頃〜後半の須恵器を焼いた窯跡だったことがわかりま した。
 出土遺物の中で、硯や瓦は 寺院か役所への提供が考えられ、特に注目さ れます。
 また、このころ船木は東大寺の領地(新井庄)であったことが、「東大寺 諸荘文書並絵図目録」に書かれています。
 このことから、窯を築き須恵器を焼いた目的の一つは、新井庄の開発を進 める機関に須恵器を提供するためではないかと考えられています。
    新居浜市教育委員会   
平成元年8月28日 建立
 


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