木造 阿弥陀如来坐像 一躯
愛媛県指定有形文化財(彫刻)
昭和40年4月2日指定
八坂寺の本尊であり、50年に一度しか開帳されない稀仏である。像高84センチメートル、重さ18キログラム、上品下生印を結ぶ阿弥陀如来坐像で、寄木造である。
鎌倉時代後期のものと言われ、源信(恵心僧都 942〜1017)の作と伝えられている。
粒の粗い螺髪、低い肉髻、髪際のゆるい波形、張りのある引き締まった面相のさま、納衣の深く複雑な衣紋の彫り方などには鎌倉時代前期の手法や特色が顕著で、当時の代表的な作品である。
昭和10(1935)年に金箔塗り替えの修理が行われている。
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