東人の新居浜生活/近郊の観光地新居浜市内/アッケシソウ

アッケシソウ

 
 新居浜の川東にはアッケシソウという珍しい草が生えているという。
 アッケシソウとは、元々は北海道の釧路の東側にある厚岸(アッケシ)町に自生していたものらしい。
    「アッケシ」とは アイヌ語で牡蠣の有る所と言う意味らしい。
 
 新居浜の多喜浜地区は、昔は塩田による製塩が盛んに行われていたそうだが、その塩田周辺にアッケシソウは自生していたという。
 
 北海道原産のアッケシソウが新居浜で生えていた理由は、多喜浜の塩を千石船で北海道に輸送した後、帰りの船に海辺の砂混じりの昆布や魚粕あるいは船の安定を保つために砂を積んで持ち帰り、それらの中に種が混じっていたためであろうと考えられている。
 
 今では、多喜浜の塩田も埋め立てられて工業用地となり、アッケシソウが自生している所は少ないようだが、新居浜がアッケシソウの自生する南限であるとのこと。
 珍しい草のようで、どこに生えているか探した。
 
 結局、見つけた場所はマリンパーク新居浜の中であった。
 人工海浜の裏側には小さな川が流れている。その川岸にアッケシソウが生えている場所と立て札を見つけた。
 

1999/10/30 撮影

 アツケシソウ(厚岸草)

 天然記念物(市指定)

 アツケシソウは塩水をかぶる砂地に生える無毛の一年草木で、高さ15〜30cmに成長し、茎は濃い緑色の多肉質で、秋になると次第に美しい紅黄色となる。
 紅変した姿が赤サンゴににているので(ヤチサンゴ)谷地サンゴとも云われ、7月から8月にかけて開花し、11月に結実する。

 アツケシソウの名は最初北海道厚岸町で発見されたのに由来するが、新居浜市のアツケシソウは、昔北海道との塩の交易によりもたらされたと云われ、生息地として日本の南限であり、植物生態学上又、本市塩田史の上でも重要であり指定された。


 垣生公民館
垣生連合自治会
垣生山よもだ会
 

2000/05/04 撮影
 
 春のアッケシソウ。      

【関連URL】
 多喜浜郵便局のホームページ

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