村山流色彩論

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Mm-002

Murayamaism in Colour theory

「光の三原色」は、赤・緑・青ですが、
この3つの光ですべての色を表すことができるのはご承知の通りです
まず、この三原色を私なりにそれぞれ定義付けしてみます。

     赤=主張・正義
     緑=自然・調和
     青=論理・理性

すべての色がこの3つの光の組み合わせであるならば、
すべての色の意味付けも可能になるはずです。

そこで、「紫」を例にとって考えてみましょう。
紫 = 青+赤 ですが、意味から考えると正義+理性ですから、
紫の意味は、「理性的な正義」すわなち「礼儀や秩序」ということになります

次に「白」について考えてみます。
白 = 青+赤+緑 = 紫+緑 ですね。
これは「秩序が自然な状態」すなわち「安心や救い」という解釈になります。
また、白=「すべて」 という解釈も可能だと思いますが、
では人間にとって「すべて」とは何でしょうか。
私は「愛」の色ではないかと思います。

さらに「黄色」について考えてみましょう。
黄色は3原色から青を除いたものですね。
そう考えると、「感性・インスピレーション」を意味しています。

余談ですが、HTMLでも背景や文字の色指定する時に、
この三原色を使っていますよね。
例えば、 赤=ff0000 緑=00ff00 青=0000ff のように。
しかも中間色もすべてデジタルに表記されている点は注目に値します。
これによって、かなり厳密な色の意味付けへの可能性が開かれていると思います
定性的なものを定量化するのは科学の基本姿勢です。

音楽におけるMIDIによるデジタル化同様、
色彩においてもデジタル化は可能性を広げ、
「人間の感性の科学化」への道を開いていると思います。

その意味でもこれからやって来る21世紀は、
人間の感性やこころという定性的な目に見えない宇宙を
定量的に探求して行く科学がデジタル的に発展してゆくことと思います。
(4 Dec 2000)


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