作品44:「結婚カンタータ」第二、第四楽章
作品35:交響曲第二番「ホリスティク」第五楽章

第三幕第一場

Ky-015

Op.44 : "Wedding March" 2nd & 4th Movement
and Op.35 Symphony No.2 "Horistic" 5th Movement

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いよいよ第三幕に到達しました。幕が開く前から、「結婚カンタータ」第二楽章が演奏されている。観客はいよいよ終章を迎えて、何か華やかな祝典ムードを感じているでしょう。第三幕第一場は、主人公とヒロインが二人の結婚を祝する「結婚行進曲」のマーチ作品44の第四楽章に乗って舞台に登場します。そしてまもなく、作品35の第五楽章の演奏に乗せて、「いのちの輝きと調和への賛歌」を交互に歌い上げて、最後には美しい二重唱で締めくくります。このアリアと二重唱はこのオペラの要約であり、作曲者の最も聴衆に訴えたい歌詞であります。この「賛歌」は後世に、単独でも歌い継がれる歌にしたいと思います。地球と人類の共存の歌として世界の環境問題のセレモニーで歌い継がれたいという夢を持ちたいと思います。Opera Lyrica Horistic を代表する歌として力を注ぎたいと念願しています。
結婚行進曲のアリアは3分、コラールは2分40秒ですが、二人が登場する時は結婚行進曲が背景に流れます。賛歌の背景に流れる交響曲第二番の第五楽章 フーガは3分47秒です。そして賛歌が高らかに歌い上げられるとオペラはいよいよ第二場のフィナーレを迎えます。

作品33:交響詩「札幌」第一楽章

第三幕第二場

Op.33 : Symphonic Poem "Sapporo" 1st Movement

Opera Lyrica Horistic の第三幕第二場はいよいよ壮大にして華麗なフィナーレを迎えます! この国の古い都から北の新都へ到達した主人公の家族と帰還した市民を純白の銀世界が精一杯の大歓迎をします。白い雪になお白い花々が出迎えます。白色は純白、汚れのない心を現わします。環境が汚染されていないことも証明します。よみがえった新しい地球の最初の姿が純白で暗示されます。やがて北の大地にも春が訪れ、緑一面に覆われることを想像させます。そのために敢えて「白一色」の演出をしているのです。4分18秒のPreludeは、この壮大なオペラを終えるのに十分な時間であります。フィナーレを間近にして、「Kind」のボーイソプラノが、ホールに居る全員に大合唱を呼びかけます。こうして、舞台の上の登場人物も、オーケストラも観客の全員もが、フィナーレの大合唱に参加して、「地球は救われた、人類は二度と地球を壊さない」と「新しい地球の歌」を高らかに全員で歌い上げます。そしてフィナーレの最後の極めつけは、二人が到着した白い教会の鐘が、「二連四打の究極的表現」でオーケストラの演奏が終わります。最後の鐘の音を聴きおわったほんの一時の静寂の後は、Bravoの大爆発で劇場全体が静かな興奮のるつぼと化すでしょう。
すべての幕間に、「道化」が短い司会をすることになっていますが、このフィナーレではそれも必要ないかも知れません。否、「道化」の出番すらない程の大きい感動を聴衆に与えることが出来れば、最高の演出が出来たと言えるでしょう。感動が意外に小さければ、「道化」に語らせても良いでしょう。このオペラの演奏時間はちょうど2時間ぐらいかと思われます。100年先に本当に実現すると良いですね。
村山さん、本当に有り難う!私は衷心より謹んで、この夢のオペラの英文の台本を作曲者の村山さんに献呈申し上げます。自分の作品がまだ未完成なので、この作品が私の第一作になりました。細部はまだ完成していませんし、日本語版もまだですが、どうかお許し下さい。願わくば、この Opera Lyrica の夢が100年後に、夢ではなく正夢に代わることを願いつつ、この一年間に及ぶ村山作品を拝聴してのご報告と致します。 (平成12年6月3日)

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