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Poetry and Composition |
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ToccataからSapporoまでの14曲メドレーを一つの壮大なオペラとして初歩的な英語の作詞を続けて来ましたが、第二幕と第三幕を先に書いた後は、第一幕の第一場を終えて、第二場から第四場までが筆が進まなくなりました。第一幕第二場は、”Greeting
Prelude”、第三場は ”Symphonic Fantasy”の第一楽章、第四場は同じく第二楽章と第三楽章です。私としては、第一場の
Toccata ”Irritate”で若き主人公が青年の悩みを並べて行くところと解釈して作曲された形式に乗って、繰り返しの形式を尊重した作詞をしてみました。その後に続く第二場は
”Greeting Prelude”の場面ですが、若き希望にもえる青年の夢多き毎日を生き生きと描写しているとも感じていました。続く第三場は、”Symphonic
Fanasy”の第一楽章の場面です。ここでは青年期の恋の季節に相当する楽章と思われますので、ゲーテの恋愛詩の様な若くて純粋な詩がいいと感じています。そして第四場は第二楽章と第三楽章の場面ですが、第三楽章の聞き込みがお正月からなので足りないのと、作曲者ご自身が幾度となく書き換えられたとお聞きしていますので、この華麗な第三楽章を詩の形式で表現するにはどうしたらいいかと立ち止まってしまいました。次の第二幕が「葬送行進曲」で始まるので、物語としては前半の山場である位置にありますから、熱愛と失意の落差の大きいテーゼが必要とも感じるのです。 第二幕第一場は「葬送行進曲」の場面なので、失意の時代から新しい希望を見出すまでの長い道程を表していると感じています。そして第二場は ”Horistic Symphony”の第一楽章の場面となり、主人公が ”Horistic Movement”に出会うことによって地球も自らをも再生させて行く道を遂に発見したが、環境はまだ破壊されたままになっている現状を嘆くところから出発しました。第三場は第二楽章の場面ですが、すこしづづよくなってきた地球に生命が戻り始めたところと感じました。そして第四場は第三楽章から第四楽章までに渡り、蘇った新しい地球に昔の生き物達が生還する華やかなパレードが始まります。二度と「いのちの星」地球を壊さないと誓って凱旋の行進が長く続きます。 そして第三幕第一場は 幕が上がる前から「結婚行進曲」の第二楽章が流れており、いよいよ第四楽章に乗って主人公の家族がいよいよ北の都に到着します。そして”Horistic Symphony”の第五楽章により、このオペラの要約でもある「いのちの輝きと調和への賛歌」をHeroとHeroineが歌い上げます。第二場では遂に辿り着いた北の都は主人公達を歓迎して、広大な大地を白い華で一杯にして迎えます。その壮大なフィナーレはあの教会の鐘が二連四打の究極的表現で華麗に終わります。 オペラは台本に音楽を付けるのが普通の制作過程ですが、音楽に感銘して作詞するのは無理がありますが難しいだけにやり甲斐もあります。その為には、その音楽を300回以上も聴く必要があります。全ての楽章と楽節を覚えるぐらいに聴いて覚えておかないと全体の楽想の流れとその場面ごとにふさわしい作詞が出来ないからです。日に1回では一年かかりますので、日に3回は聴くとしても百日以上を要しますね。気の長い話ですが、それ以外に作曲者の曲想に迫る方法はありません。(平成12年3月20日) |
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