タイトル | : Re: 井筒俊彦訳の「コーラン」のことで |
投稿日 | : 2012/03/13(Tue) 01:19 |
投稿者 | : 匿名の1人 |
ワアライクムッサラーム
私がまだアンチイスラーム(アスタグフィルッラー)でイスラームの知識がなかった頃最初の10数ページを読みました。
これが「偏り」かどうか分かりませんが、その時受けた印象(というか、誤解)を。
今思うと注釈が「文学者」「言語学者」として、「同業者」あるいは「同じ学問を志す者」への「大雑把」なものだった感じがあります。
例えば、何度も出て来る、丸括弧で「ここでアッラーが一人称単数から一人称複数形に変わる」という旨の注。
アラビア語を習得した人なら、「あぁ、アッラーがここで自分を高めて『私』から『われ』と呼び変えているのだな」と理解できるのでしょうが、アラビア語を知らない当時の私は、「何故一神教のイスラームでアッラーが『私達』と複数形になるんだ?本当は一神教ではないのか!?(アスタグフィルッラー)」とパニックを起こしました。
他の例が思い出せないのですが(何せ20年以上前に読んだので)、注釈が専門家には容易に分かっても「初心者」にはとても不親切なものだった感がありました。