この にそえて ・・・ no.9


  

 

 楠分限・・・ 「楠の木分限、梅の木分限」という諺がある。

   分限とは身分上の限度、または金持ちの事。

   楠は生長が遅いようだが、十分に根を張ってやがて見上げるような巨樹になる。

   梅は苗からすでに花を咲かせるが、ある程度で成長は止まってしまう。

   楠のような大器晩成型の金持ちと、梅のような成金とがあるというような話だろう。

   ただ、実際は楠の成長は早く樹齢は300年前後程でも堂々とした巨樹になる場合もある。

   実際に1000年も生きるといったいどれほどの大きさになっているのだろう。

   本当に千年以上たった楠が何本残っているのか是非知りたいものだ。

         


葛原正八幡の楠 目通り6.6m/樹高27m/枝張り28.2m/香川県多度津町葛原・正八幡宮