この にそえて ・・・ no.8


  

 大繁茂・・・ 樹の大きさを知る目安として、幹周りや樹高の他に、枝張りというものがある。

   円蓋型を呈するクスやシイなどが特に大きく、国内では山口県にある「川棚楠の森」が

   外周180mといわれる大繁茂で素晴らしい。

   四国では「加茂の大楠」47mや「案内神社の楠」48m。そして詫間町の「志々島の大楠」50m等

   が種として最大級の枝張りだろうが、菊間町にある「賀茂の大楠」にいたっては

   東西に57mという信じられない大きさで、先の楠の森とも遜色がない。

   これが一本の幹に支えられて中空に湧き広がっている。

   こういうものを見ると、やはり人は人為の及ばない遙かなものを感じてしまうのだろうか。

   

   四国の地図に所在地の○印を書き込んでいる時、その○より実物の方が大きいのに気づき

   改めてその大きさに驚いた。

 


賀茂の大楠 目通り7m/樹高25m/枝張り57m/愛媛県菊間町佐方・賀茂雷別神社《県天》