この にそえて ・・・ no.10


  

 阿波国・・・ 「古事記」では、国うみによって現れた粟の国を大気都比売としている。大気都比売は須佐

   の男の命に対して、体中の穴々から食べ物を出して御馳走を造ってやる。 この施しを見たスサノオが、逆に

   「汚いことを・・・」と憤慨して姫を殺してしまう。 その死骸からまた新たに、粟や稲種等の貴重な種子が現れ

   て、神産巣日御祖の命がこれを採って食物の種とするというのである。 阿波はもと粟国と長国とに分かれて

   いたが、名の通り古くから粟の多く穫れる所だったそうだ。 


大麻町の楠 目通り7.36m/樹高18m/枝張り37m/徳島県鳴門市大麻町津慈・消防分署前