この にそえて ・・・ no.7


  

 夫婦杉・・・ 巨樹には独特の呼称がつく場合が多い。特に杉では一本杉、夫婦杉といったものが多く見

   られる。 二株の幹が並立した者は夫婦杉や相生杉などと呼ばれるがこれは縁組みや夫婦円満の信仰を伴

   っている事が多い。 二株の内一方が極端に小さいと子持ち杉と呼ばれ、子授かりの信仰が伴う。 ただ二本

   の幹が密接して並立していると、どうしても内側の枝が育たず、樹としては少し窮屈な状態なのだろう。時に

   枝が片方の幹に差し込んで癒着してしまうことがあり、これを連理杉などと呼ぶ。また、更に成長する段階で

   幹自体が完全に癒着してしまうと、いわゆる合体木となる。屋久島の縄文杉などは、その何本かの合体木で

   はないかと言われている。


地吉の夫婦杉 目通り8.43m/樹高60m/枝張り28.5m

目通り4.7m/樹高55m/枝張り19.8m/高知県十和村地吉・八幡宮 《県天》