この にそえて ・・・ no.51


      

 鷺森神社・・・ サギノモリ神社という、東予市の燧灘に近い大曲川沿いにある神社。

   県内の楠の群生としては、大三島の大山祇神社、新居浜の一宮神社に次ぐものと言われている。

   少し前は、推定樹齢700年のものが7本もあったということだが、観察時には

   それ程のものは見られなかった。最大のものは、境内から外れた国道196号線沿いにある。

   元は同じ敷地だったのかもしれないが、現在は別に独立した祠があって鷺森神社とは違うようだ。

   ただ資料ではこの辺りがやや曖昧で判断しづらい所だが、この一本はさすがに大きなものだ。

   境内のはずれに、板塀で囲まれた大きな楠があって、これが敷地内では最大のようだ。

   しかし、これも込み入った所にあってその大きさがやや解りづらいが、樹勢は良いように見えた。

   先の一本は根元に大きな瘤があり、それが多少朽ちかけてきている。

   国道に面しているため、樹には負担が大きいようだ。

   この鷺森神社の近くに大気味神社というものがあって、そこの楠の根元には有名な「喜左衛門狸」

   というものが棲んでいたそうだ。

   鷺森神社で楠を見ていると、小さな子犬をたくさん連れた白犬がやってきた。

   どこかで子供を産んで、きっとここらに宿替えしに来たんだろう。

   神社は狭まりつつも、なにか大切なものを懸命に守り続けているように思えた。

 

   信金ふれ愛ねっと・・・喜左衛門狸のページ


   壬生川の楠 目通り7.5m/樹高20m/枝張り20m/愛媛県東予市壬生川

   鷺森神社の楠 目通り6.1m/樹高20m/愛媛県東予市壬生川・鷺森神社

《数値はやや不確か》