この 樹 にそえて ・・・ no.50
四万十川・・・ 四国第二の大河である四万十川は「最後の清流」などとも呼ばれている。
源流は東津野村にある不入山で、この山の麓には四国でも最大クラスのエノキがある。
長さが194キロで流域面積2270平方メートル。高知県西南部を蛇行して田畑を潤しているのだろう。
川の良さはその澄んだ水と、川辺の景色だと思う。
川づたいに大きな道が走っているが、両岸にはまだゆったりとした草原の景色が見られる。
ここにいろんな生物の住処があって、それではじめて川は生き生きと見えるのだろう。
少し前までは今は幻のニホンカワウソが、この岸辺をコロコロと走り回っていたのだ。
現在でも、川の豊かさを物語る川漁の漁師さんが投網をうつ風景が見られる。
アユやテナガエビ、ウナギなど。そしてこれも幻といわれるメートル級の淡水魚「アカメ」という魚も
まだこのあたりにいるらしい。何度か素潜りで川に潜ってみたが、流れと共に川底を泳ぐと
魚の群と同じ速度で進むので、なにか自分も川の一部になったような不思議な感じがした。
なぜか大きな魚は岩の下に開いた流れの弱い窪みなどで、群になって休憩しているようだ。
息を止めて中をのぞき込むと、みな迷惑そうな顔でこちらを伺っていた。
ゆったりと流れる川は、最後に中村市を通って太平洋に流れ込む。
アカメのいる水族館・・・おさかな館公式ホームページ
熊野神社の大杉 目通り7.5m/樹高37m/枝張り14.5m/高知県大正町田野々・熊野神社
《 樹齢は伝承800年。国道381号沿いで、西から大正の町中に入る手前にある。建久元年、源平の戦で敗走した紀州熊野氏が
この地に移り住み、田辺永旦が熊野神社建立時に天地の長久を願って植えた三社大権現霊杉、3本の内の一本であるという 》