この にそえて ・・・ no.41


  

 銀杏・・・ 銀杏は中国が原産地で、日本には朝鮮を経て九州に入ってきたとされる。

  現在世界でもこの一族一種が現存するのみで、原産地の中国ではもう野生のものは絶滅したともいわれている。

  日本にあるものも、大方は神社仏閣のものか、あるいは街路樹の銀杏並木。 また学校や公園にあるものも、全

  部人が植えたもので、山野では殆ど見られない。 成長が早く、幹の損傷があってもそう易々とは涸死しない卓越

  した生命力を持っているようだが、種族を増やしていく事については、そう旺盛では無いのだろうか。

  雄花の花粉は、造卵器に入ると精虫を生じ受精するという、植物としては正に変わり種。

  秋期の黄葉は鮮やかで、樹によってもその色合いが多少異なっているようだ。 葉の上に直接実の生じる変種を

  「お葉付銀杏」といい、葉が筒状丸くなる「らっぱ銀杏」というものもある。葉に黄色や白の文様が出るものは「斑入

  り銀杏」というそうだがまだ見た事がない。 銀杏は公孫樹とも書くが、音の語源は漢名の鴨足(ヤーチャオ)樹か

  らきているという。 実であるギンナンは、木の下で拾うと独特の臭いがする。 これは外種皮の臭いで、動物から

  中の種子を守っているのだろうか? 前は余り好きでは無かったが、見方が変わったのか最近よく食べるようにな

  った。 ただ、食べ過ぎるとあまり体に良くないらしいので、せいぜい茶碗蒸しに入れるぐらいがいいのだろう。


観音堂の大銀杏 目通り7.85m/樹高31.2m/愛媛県川内町松瀬川・旧長福寺

《 山田の石垣とススキに囲まれた寺跡に立つ。主幹の大きさは県内でも有数で樹勢も良い。寺の11面観音が名の由来である。 》


                                                 《ギャラリー観音堂の銀杏》