この 樹 にそえて ・・・ no.275
鴨神社の銀杏・・・ 加茂の大楠がある旧三加茂町。国道192号線沿いにある役場は現在東みよし町役場となっている。そこから
700mほど南の県道44号線脇に鴨神社がある。広々とした境内には点々と赤灯篭が立ち、多種の巨木がその中に林立している。
目通り5m前後のケヤキをはじめ、それに順ずるカシ類、銀杏、マキ、カゴノキ等、大きなものには注連縄が巻かれ、境内も丹念に掃
き清められており、その行き届いた整備には感服した。神紋の元となった葵も石鉢に植えられて祭られている。銀杏の巨木は北側
入り口の鳥居脇にあり、幹は途中から枝分かれした扁平形であるが根元付近は量感に富み、樹高こそ高くないものの大変立派な
銀杏だ。ヒコバエを巻き込みながら自然に大きくなっていったという感じもする。真新しい注連縄が巻かれていて神木と思しい風格が
あった。目だった損傷もなく樹勢は良さそうだ。秋には美しい黄葉が石段を彩るのだろう。
鴨神社の銀杏 ・・・目通り 7m前後/樹高15m前後(目測)/徳島県、東みよし町、旧三加茂町、加茂、山ノ内、鴨神社