この 樹 にそえて ・・・ no.273
宇佐八幡神社のヤマモモ・・・ 国道196号線の旧東予市河原津。高速道の高架を潜るとすぐ、小ぢんまりとした社叢が見える。
これがヤマモモ。目の前にしてもなにか実感にかけるような大きさだ。葉を見ると成る程ヤマモモのようだがこれまで見てきたヤマモ
モの巨樹の範ちゅうを超えている。量感では数倍ありそうだ。どうしても楠やケヤキの巨樹と比べて見てしまうのでヤマモモとしての
実感がわかないのだろう。根元がくびれたような格好で地上1mあたりから猛烈に枝分かれし巨大な大枝を沸き広げている。細い所
は4〜5mぐらいだろうか。それでもヤマモモとしては驚異的な大きさだが別れた枝の一つ一つが根元とは見合わない程の太さで本
当に面食らってしまった。ヤマモモの巨樹はこの単一の立ち上がった部分が乏しい固体が多いため、これはまるで空中に浮き上がっ
ているかのような印象をもってしまう。濃密に蔓延った枝葉の殆ども健康で樹勢も旺盛そのもの。ここも海が近くて山際の穏やかな
暖地。ヤマモモの生育には適した環境だったのだろう。おそらくは種としても最大級のヤマモモか。しかもいまだ健康で美しい。
よくぞここまで成長したものだと感心した。
宇佐八幡神社のヤマモモ ・・・目通り 6.1m/樹高17m/愛媛県、西条市、旧東予、河原津、宇佐八幡神社