この にそえて ・・・ no.261                     


         

 成谷八幡神社の大杉・・・  旧貞光町と一宇村の境に天然記念物の「土釜」がある。その近くには名所の「鳴滝」。落差85m

   もある三段の段瀑で中段からの眺めが大変良いそうだが体力に不安があって、そこまでは行けない。鳴滝を過ぎてしばらく行くと道沿

   いに八幡神社の大杉と書かれた看板がある。小橋を渡った杉林の中で、案内がなければ全く見当もつかない場所だろう。程狭い簡素

   な神域で、うっすらと苔むした御社の前に杉があった。鳥居を挟んだ一方に小ぶりで双幹の杉。もう一方に丸々と肥えた円柱状の大杉。

   あまりの整った樹形と若々しい樹肌で近づくまでそれほど大きなものとは思われなかった。枝はかなりの高さまで無く、上方でウネウネ

   と蛸足状に広がっている。幹の直径は2m級で案内の幹周り10mは根元を計測したものかも知れない。樹勢良好の上、まだまだ成長過

   程のようで、これから更に高く、太く荘厳になっていく事だろう。この道の先には有名な「吉良のエドヒガン桜」がある。またその途中にあ

   る新田神社にも立派なウラジロガシと杉の大木があった。


   成谷の大杉 ・・・目通り周囲 6.5m/樹高41.8m(資料値)/徳島県、つるぎ町貞光、成谷、八幡神社