この 樹 にそえて ・・・ no.258
谷間のカゴノキ・・・ 大瀬のカゴノキから少し離れた民家にも大きなカゴノキがあった。こちらはより主幹が明確で背が高い。
根元に一部樹皮の剥がれた所があり少し痛んでいるが、樹勢はかなり良いようだ。着生植物が多く自然のままに残されているとい
った印象。家の人に樹齢を尋ねると、よく解らないが昔この上に滝があって、そこに祭られた神社の神木として在った。というような
事をおっしゃっていた。今はごく当たり前のように庭の一部として残されているようだ。これも四国では五指に入る程の巨木だろう。
他にも近隣にはカゴノキらしい大きな繁茂が見られる。四国は本当に奥深い。先程まで低く吼えていた大きな黒い犬は放し飼いだっ
たようで、ゆっくりとこちらに近づいて来た。尻尾を振っているが、まるで熊のような黒光りする剛毛。、間近に来ると結構なガタイで腰
が引けた。猪を狩る猟犬かもしれない。「リュウ!」と主人が呼ぶと、またゆっくりと庭の奥に戻っていった。
谷間のカゴノキ ・・・目通り周囲4m前後(目測)/樹高20m前後(目測)/徳島県、三好市 、西祖谷山、谷間