この 樹 にそえて ・・・ no.257
大瀬のカゴノキ・・・ 西祖谷南端、大豊との境にカゴノキの巨木がある。眼下に吉野川を眺める日当たりの良い傾斜地。
昔この辺りに住んでいた方に教えて頂き、直ぐにやってきたが先ずはその根元の大きさに驚いた。道沿いのお墓の横にあり、樹下
に若宮さんの祠が祭られている。幹は地上1mあたりから数本に分かれているが、そのうち何本かは欠損し、あるいは枯渇して繁茂
は偏っている。注連縄があり、また目通りでも計測困難の為自重したが、規模としては四国でも五指にはいる程の大きさだろう。樹
齢も相当古い樹に違いない。周りに若い株があり、サカキのような葉も見られる。損傷はあるものの根元はしっかりとして光沢のあ
る葉を多く茂らせている。家の守り神として大切に残されてきたものだろう。近隣にも大きなカゴノキがあり、この一帯になじみの深
い樹種なのかもしれない。ここにも未だ知られていない巨樹があった。少し離れた山の上に大きなアカマツが見えたが斜面がきつ
そうなので間近まで至ることは及ばなかった。
大瀬のカゴノキ ・・・目通り周囲 4〜6m(目測) /樹高 10〜15m(目測)/徳島県、三好市、西祖谷山、大瀬