この 樹 にそえて ・・・ no.249
新田の森・・・ 先の毘沙門の森から徒歩数分。新田義治の屋敷であったという新田の森は現在新田神社となっている。
斜面に広がった混生樹の森で、とくにケヤキとカヤの大木が多く、他にスギの巨木(目通り4.8m)、が一対森から抜きん出て巨大な
樹冠となっている。神社前方のケヤキは特に大きく、幹全体に苔むして相当な貫禄だ。高々とうねるように伸び上がる樹影も雄大で
正に昇竜の赴き。カヤは稀に見る大木の群生で、最大のものは拝殿の前、ツバキと癒合した巨木でこちらも背が高く大変立派なも
のだ。また社殿の裏に多数巨木が生え、谷状の所に美しい樹形の一本桂がある。森の上方で「コンコンコンコン・・・」とキツツキが木
を突付き始めた。ツガイのようで一羽は常に声を出してこちらを警戒しながら場所を移動している。キツツキにあったのは何年ぶり
だろうか。こういう神聖な森がまだ残っているとは。改めて四国の奥深さを感じた。
新田の森 ・・・ケヤキ・・・目通り周囲5.25m/樹高25m(目測)/カヤ・・・目通り周囲3.7m/樹高20m(目測)
/徳島県、三好市、旧井川町、井内谷・新田神社
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