この 樹 にそえて ・・・ no.245
州津八幡神社の椋・・・ 池田町は2006年に合併して三好市となっている。最初に訪れたときにはこんな山奥によくこれだけ
の町があったものだなあと率直に感心したものだが、その町名も無くなって今や市になった。八幡神社は土讃線の箸蔵駅近くにあり
この箸蔵駅から香川県の財田駅間には、もう一つ坪尻という駅がある。乗降客の殆ど無い辺鄙な無人駅で、谷底にぽつんとある情
景が珍しく密かな名所?となっているらしい。ただ列車以外で行く道は殆ど無いようだ。八幡神社の境内は割りに広く木々も数は
ないが大木が多い。手前に背の高い杉が一本。奥に浮根の著しい銀杏、そして一対の椋は見上げるばかりに高々と伸び上がり大
きな方は二株立ちで成長し合体したような形で根元は板根状となって左右に広がっている。この辺りはこのぐらいの椋が所々の神
社によく残っている。環境に適しているのだろうか。前に抱卵するヨタカに出くわしたのが確か坪尻の近くだったようだ。
州津八幡神社の椋 ・・・目通り周囲6.4m/樹高36m/徳島県、三好市、旧池田町、州津・八幡神社