この にそえて ・・・ no.239                           


          

 増川のしだれもみじ・・・  県道12号線の旧三好町、昼間橋から北へ増川谷川に沿って増川へ向かう。走ること十数分。

   少しだけ開けた美しい谷川の風景とともに旧増川小学校が見えてくる。ここに三好町指定の保存樹であるハルニレの大木があったの

   だが、近年に枯れてしまったようで今は大きな切り株が残るばかり。惜しい事になったものだ。そこから案内に従ってまた曲がりくね

   った坂道を登っていく。モミジも三好町の天然記念物ということで、分かれ道がある度に案内の標識が設置されている。ここまで丁寧に

   やっている所は、そうはないだろう。立派な駐車場には解説版があり、そこから急な山道を徒歩で300m程登る。10年近く前に来た

   時より3倍以上時間がかかったのには参った。息も絶え絶えで漸くたどり着くと、前には無かった見晴台のようなものがある。鉄パイプ

   で組まれた柵に保護のため立ち入り禁止と大きく書かれた看板が「しだれもみじ」の真正面に見える。ご苦労は分かるが、これは如何

   なものだろうか。樹は前と変わらず健康に繁茂して、傘状に広がってから5mぐらい下まで長々と枝を垂らしている。幹は根元から二本

   が捩れあったような様子で、自生のままの奇観が逞しい。景観という点では少し残念だったが今も元気だという事だけで全て満足した。


   増川のしだれもみじ ・・・根元周囲1.83m/樹高5.5m/(解説板値)/徳島県、東みよし市・増川