この 樹 にそえて ・・・ no.226
豊浜八幡神社の楠・・・ 香川県の西端、愛媛県との県境にあたる豊浜町。かつてあった白砂青松の名残
を思わせる松の樹冠が所々に高く伸び上がって、海岸部独特の風情が感じられる。八幡神社は海岸から少し離れた
国道沿いにあり、社頭には郷土出身の大平元首相像が建つ。敷地は広く境内は丹念に掃き清められて構成も充実
しているようだ。 特に境内の松は立派で、数は多くないが主幹のしっかりとした背の高い黒松は既に各地で希少な
存在だろう。他にも香川県の保存木であるホルトノキの群生。そして中でも一際目に付く楠の巨樹も、やはり香川の
保存木で樹齢300年以上だそうだ。東の参道で玉垣に挟まれるようにしてあり、丸まると肥えた主幹から幾重にも
分岐して勢いの良い枝葉を高く伸ばしている。北側にもまた大きな楠があり、根元は同じ程の大きさで、幹は低い所
から分岐し、枝は先端で所々無くなっているが、これからもまだまだ大きくなっていくものだろう。
秋には町内の「ちょうさ」が二十数台も集まってかき比べをする勇壮なちょうさ祭りが執り行われる所。
豊浜八幡神社の楠 ・・・目通り周囲5.7m/樹高22m/樹高29m/香川県豊浜町和田浜・豊浜八幡神社