この にそえて ・・・ no.221                           


         

 正木の宮の鳥居杉・・・  国道439号線を大豊町から本山町に向かって進み、土佐町の境あたりに来ると

   右手の奥に忽然と巨大なコンクリートの壁がそそり立ち、両翼で山稜をせき止めている姿に驚く。四国最大の早明

   浦ダムは吉野川の源でもあり、ダムの水源となる嶺北地方は豊富な雨水の恵みで翠濃く、立派な巨木が数多く育

   っている。国道439号の相川口から県道16号高知本山線に入り、相川川に沿って南下すると、相川小学校の校

   庭脇に二本の大きな杉が立っている。県道を挟んですぐに河内神社があり、先ずその急な石段を登って参拝に行く。

   石段の脇から蔓延った小枝ごしに双立した杉の幹が見え、登るにつれてだんだんと梢が近づいてきた・・・

   校庭の端に石の明神鳥居がひとつ。その後ろに一対の大きな杉が配置良く並んでいる。どっしりとした根元から損

   傷のない健康な幹が真っ直ぐ空に向い、濃い緑の枝葉を多く湛えている。元のお宮が学校の移転で先ほどの境内

   に移されたのだそうだ。高々と聳え立つ樹冠は離れた神様を慕うのか、ちょうど同じような所にまで伸び上がってい

   るようにも見えた。


正木の宮の鳥居杉・・・目通り周囲 6.1m/樹高 44.2m/樹齢(推定)400年

目通り周囲 4.9m/樹高 39m/高知県土佐町高須・相川小学校横

※数値は嶺北巨木伝説実行委員会編纂の「れいほくネイチャーハントガイドブック巨木を見にいこう」を参考にさせていただきました。