この にそえて ・・・ no.198                           


       

 室浜大明神のシンパク・・・ 香川県の北西部に、まるで瀬戸内海に突きだした槍のような荘内半島がある。

   半島内の紫雲出山(しうんでやま)からは弥生中期の遺跡が見つかり、資料館等を置いた国立公園地として整備さ

   れている。 また浦島太郎縁の地という伝説もあり、内田康夫の「浅見シリーズ」にも登場するなど、観光地として、

   また磯釣りの良いポイントとしても賑わっているようだ。 ビャクシンのある室浜は先端の三崎灯台より少し手前の漁

   港で、海べりのお堂脇に注連縄を受けた大きな幹が見える。 根元近くから三本に別れ、うち一本は途中から欠損し

   ている。 他にも枝枯れがあって繁茂はやや小さく樹勢良好とはいえないが、古いものだけに、これからもねばり強く

   生き続けるのだろうか。 山は鬱そうと樹木が蔓延って海はまだ青みを留めている。 小説では浦島太郎を名のる者

   が今もこのあたりに住んでいるという事だった。


室浜大明神のシンパク ・・・ 目通り周囲 7☆ 2.6m/樹高 8m/枝張り 15m/香川県詫間町箱・室浜大明神