この 樹 にそえて ・・・ no.199
牟礼小学校のユーカリ・・・ 西に屋島、東に志度湾を臨む香川県牟礼町は、扇の的を射落とした那須の与一で
有名な源平古戦場の地。 北の庵治町との境は五剣山で、遣唐使として渡海する前に弘法大師が八つの焼き栗を埋め
て法の霊験を試したという謂われの85番札所八栗寺がある。 栗は空海が唐から帰った時に全て芽吹いていたという。
学校は町の中心部にあり、国道11号線を挟んで高徳線と琴電志度線が東西に走る高松市のベッドタウン。 広いグラン
ドの真ん中に忽然と立つユーカリは学校のシンボル的存在のようで、もとは隣接した中学校との境にあったものだという。
敷地拡張の際に一度伐採を検討されたが、お年寄りまでが学生の時から親しんできた木ということで、現在もここに残さ
れたそうだ。 実際に見ると数値以上の立派なもので、樹形の整った意気盛んな巨木。 樹齢140年とのことで、この
樹も国内では最長老の部類となるのだろう。 学校のクランドに立派なユーカリがある風景は他にも何ヶ所かあり、成長
が早いという事の他にも、なにかしらの因果関係があるかもしれない。
牟礼小学校のユーカリ 目通り周囲4m/樹高30m/枝張り15.5m/樹齢140年/香川県牟礼町大町1560・牟礼小学校