この にそえて ・・・ no.196                                   


              

 大宮神社のケヤキ・・・ 石鎚登山ロープウェイのある河口谷沿いの道。 その乗り場を少し越えた所に東之川へ

   と至る小橋が掛かり、神社はその橋を渡った右側にある。 向かいには少年自然の家があり、石鎚山麓の谷間は紅葉

   と澄んだ空気にぐるりととり囲まれている。 神社には上のケヤキ以外にも4.5mのケヤキがあり、社頭には幹径1m程

   のモミやツガが高々と伸びあがっている。 境内からこぼれるように川沿いの石垣から湾曲して伸びたケヤキは、一度倒

   れかけて踏みとどまったのだろうか、太い根元は大岩をしっかりと抱え込んでいる。 形態から目通りの計測は困難な様

   子だが、この力強い根元はやはりケヤキならではの独特の様相。 この種は材が大変堅く和太鼓の胴にも使われるとい

   う。 ケヤキの性格をよく表しているようにも思える。 赤く紅葉した葉がハラハラと風に舞い、澄んだ谷川を彩っていた。


大宮神社のケヤキ  目通り6m/樹高30m/樹齢300年以上/愛媛県西条市西之川・大宮神社