この 樹 にそえて ・・・ no.179
槙川のツブラジイ・・・ 津島町から高知県宿毛市へ至る宿毛津島4号線で御内あたりに来ると、川の対岸に小さな
学校が見える。 橋を渡りその校庭を廻るようにして南に少し上るとすぐに槙川となり、椎は主要道から一つ上がった細道
の先に見えてくる。 路傍の斜面にあって、その特異な幹の形状に先ず面食らった。 根元より幹の上の方が明らかに太
い。 波打つように荒れた樹肌で、大きな瘤状の隆起が主幹の中程に留まっている。 枝折れか、癒着していた別株が無
くなったか、とにかくかなりの事態が過去にこの樹を襲ったのだろう。 枝折れ等で樹勢はやや衰えているようにも見えるが
この種では四国でも最大級の巨樹だろう、独特の風格がある。 少し離れた所にやや小さいツブラジイがもう1本あった。
槙川のツブラジイ 目通り6.1m/樹高15m/枝張り10m/愛媛県津島町槙川・少林寺