この にそえて ・・・ no.170                                   


               

 左手宮八幡神社の杉・・・ 「宮分庵のタブ」からまた少し坂道を上ると、斜面の上に独特の褐色をした杉の葉色がよく

   見える。 このあたりからも札所の「焼山寺」に至る道があるらしく、歩き遍路が梅の花を愛でながら坂道を上っている。

   神社の隣には大きな銀杏のある「観善寺」があり、そこから見上げると、立派な石垣の上に立つ杉の様子が大変良い。

   損傷の無い根元あたりは丸々と肥えた素直な幹で、上部は枝折れ等で程良く荒れた樹影となっている。

   葉にオレンジ色がかった変色が多少見られるが、樹勢自体は良いようだ。 少し離れた所にも大きな杉があり、こちらももう

   すぐに目通り6mを超えるだろう。 大きな谷間が一望でき、樹の香が漂うような長閑な風景が眼下に広がっている。    


左手宮八幡神社の杉  目通り6.01m/樹高22m/枝張り22.7m

杉2 目通り5.67m/樹高24m/枝張り15.8m/徳島県神山町宮分・左手宮八幡神社