鳴門の少し手前にある喫茶店。「日本最大の喫茶店」とガイドブックに書いてあった。
こんなところに何で大きな喫茶店を作ったのだろう、と当初は感じた。 入ってみると雰囲気が何か違う。古い西洋の家具などの調度品が並び、それぞれに値段まで書いてある。数百万円〜数億円という金額に驚く。 店の中に大きなステンドグラスまである。博物館といった感じであった。 飲み物の値段はすべて\1000均一と高めであるが、これは美術工芸品を見る入場料と考えた方が良さそうである。 喫茶するより、席を離れて店内の品々を見て回る価値がある。 店の人に、「ここのオーナーはどんな人なんですか?」と聞いてみた。店員は「よくぞ聞いてくれました」と言わんばかりに説明を始めた。 ここのオーナーは司馬遼太郎の後輩にあたる人で、司馬遼太郎から「普通の骨董品屋の親爺にはなるなよ」と言われて、このような調度品を集めて喫茶店の中で公開するようにしたそうである。 |